老描逝く

先ほど母が飼っていた猫が亡くなった。15年前にこの猫が我が家にやってきた時、母から「私の方が先に逝くから、その時は世話をしてやってくれ」と言っていたのを思い出す。

実際は母が認知症になってからずっと猫の世話をすることになった。世話といっても毎日キャットフードと水をやり、トイレを清潔にするくらいのいたって簡単なものだった。

ところが、母が亡くなってから1か月ほどして、猫に異常が現れた。ところかまわずオシッコをするようになったのだ。きつく叱ったら、慌ててトイレに這い上がり、しばらくトイレで寝ていた。しかしその後もオシッコやウンチを平気で床の上にするようになった。流石におかしいと思い、観察していると、部屋の中をあっちへうろうろ、こっちへうろうろ歩き回る。もしやと思い、猫の目にライトを当ててみるが反応しない。失明したのだ。

人間や犬なら、紙おむつをすればいいのだが、猫はそういう訳にはいかない。母の時に使っていた防水シーツを敷いたが、なかなかその上でしてくれない。結局、その都度床を拭いて処分するしかなかった。

母が亡くなった後、やっと遠くの山ものんびり出かけられると思ったが、猫の介護のおかげで無理な日帰りが続くことになった。

夏に入り猫は食欲がなくなり、寝ていることが多くなった。そう長くはないと思っていたが、とうとう逝ってしまった。この大きい家に僕一人を残して…。

明るくなったら、庭の片隅に埋めてやろう。合掌。

この記事へのコメント

鉄五郎
2016年09月16日 00:04
お悔やみ申し上げます。ネコも家族の一員の様子ですね。想い出も深い様子、家族を大切にさていますね。合掌。
ひろろとろろ
2016年09月16日 07:53
我が家の猫は愛想がなく、エサの時だけニャウと鳴く存在感のない猫でした。でもいなくなるとやはり寂しいですね。
Y子
2016年09月16日 13:55
猫ちゃん ご愁傷さまでしたね。
自分が年を重ねていく間に、だんだん周りも寂しくなっていきます。

まだまだ大変なことがあろうかと思いますが、気を落とさないでね。
ひろろとろろ
2016年09月16日 21:12
いずれ身内がすべて亡くなり一人になることは覚悟していました。それに一人暮らしには耐性があるので、何とかなるでしょう。能天気に生きていきますよ。

この記事へのトラックバック